現在冬眠中で、写真には載っていませんが、75年式MK‐Vミニ1000が、私のミニ歴の始まりです。
最初はSU、LCB等の変更から始まり、最終的には1300ccエンジンへ載せ替え、エンジン、サスペンションチューンナップ、高速道路の追い越し車線をメーター読み170km/hで走り去るミニサウンドは、1000ccバイク並と言われました。
さらにはドライバーも、各ジムカーナや走行会にてチューンナップ、A級ライセンスを取得し、もう一台別に1000ccのレースカーを製作していただき、上杉氏のドライビングにて、2000年秋のローバーコカコーラミニジャンボリーにて、1000ccチューニングクラス優勝した経歴あるレースカーです。
イシゴニス達の若き日のノーベル賞並の発想と基本構成を持つミニでも、現在の環境では、当時の日本車が絶滅寸前にもかかわらず、シーラカンスのように生息している事が奇跡。
そんな今の自分の理想のミニは、1つはオリジナルのMK-1の1071Sで、もう一方は、速く、快適で実用になる、つくりの良いプレミアムへと両極化。買い物、ドライブ、仕事、冠婚葬祭にも使えて、愛着の持てる車が理想だな〜と思っていたら、出ちゃったんですよね。New MINIが〜!
雑誌の写真はカッコ悪いと思っていたけど、今ではフロントマスクのバランスの悪さも、古いアストンやブリストル並と思えてアバタもエクボ状態に! 乗ってビックリ、944(ポルシェも所有)より全然コーナー速いし、赤城山の北の峠道、デルタインテグラーレにもついていけたし、操作系も全部正面向いてるし、ライトも明るいし、走行3000km超えたら、CVTもエンジンも良くなってきました。
まるで、自分が古いミニで作りたかったクルマを、メーカーが作ってくれたかのようです。
ともあれ、きっと、これからも新旧のミニとともに生活をすることでしょう。
                            榎本 好樹